2022-10-01
西平孝史氏インタビュー(7)- 直弧文レプリカ(3)-図形の配置-
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今回は、千足古墳直弧文の図形の配置と袖石について西平孝史氏にインタビューを行った。
1.日時:2022.9.12.
2.場所:造山古墳ビジターセンター
3.インタビュー :西平孝史 72歳
4.インタビューアー:角谷賢二 72歳
5.内容
(1)直弧文の左の端の文様は、直弧文Bと言われている。このルーツは近畿にあり、近畿の土器の中にこの文様が克明にある。
(2)その隣の文様は、楯築遺跡の神社の中のご神体にある弧帯文と同じである。楯築遺跡の基本になる文様がここに記されている。
(3)B型の直弧文と千足の弧帯文の2つが合わさって千足直弧文ができている。千足古墳の直弧文は、3つの文様が1つのセットになっている。
(注)千足の弧帯文:楯築の弧帯文から千足でアレンジされて創り出されたという意味で、千足の弧帯文という風に使っている。
(4)これが、岡山の直弧文が確立したことを証明した図形である。AとA’と言う直弧文と、真ん中の組み合わせ文の3種類を1つにしたものである。
(5)上面に鍵手文がある。これは九州には伝わらず、近畿から岡山まででストップしたデザインである。これのルーツも近畿にある。
(6)石室の端から端までの長さが2mで、中心を境に1m、1mづつになっている。その中心に縦の線が刻まれている。すなわち端から端までは、最初から意匠として設計してあった。
(7)右端の石は、埋葬者が埋葬されるセレモニーの時に開いたと考えられる。ここが通り道になっている。
(8)大きな切石を天草から運んでくるが、右端はわざわざ小さな石を組んで抜き差しできるようにした。
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