板野様小野様インタビュー-造山古墳陪塚第6号古墳について
造山古墳群に関連する言い伝えの事項をインタビューを通じて掘り起こすプロジェクトを進めている。今回は、第6号古墳について板野様、小野様にインタビューを行った
1.日時:2022.6.9.
2.場所:造山古墳陪塚第6号古墳とその近辺
3.インタビュー:板野美知子様、小野様
4.インタビューアー:角谷賢二
5.内容
(1)板野美知子様は、造山古墳第6号古墳のすぐ横で生まれ育った。まさに第6号墳と共に育ってきたと言える。
(2)板野美知子様は、子供の頃第6号古墳近くの広場で遊んでいた。父は第6号古墳の上でびわとか柿などの果樹を栽培していた。板野美知子様は子供の頃その木に登って遊んでいた。果樹の栽培は、岡山市が第6号古墳を買い上げるまで続けた。
(3)第6号古墳の頂上は現在草が茫々だけれど、子供の頃は草を刈って平坦だった。階段があって簡単に登れた。今も草を刈れば階段があるはずである。
(4)すぐ横の民家には、古墳から出土した石が今もある。安山岩のようで、大きさは48cm x366cmである。さらに庭には、この石より数倍大きな古墳から出土した石が敷石としてあった。家を30年前に建て替えたので、その時に土の下に埋まってしまったか業者によって処分したようで、今はどこにあるかわからない。
(5)再度第6号墳に移動して、裾野あたりをよく見ると葺石が確認できた。このあたりの石を庭石としれ使ったのであろう。
(6)第6号古墳全体がかつては小野氏の所有であった。
(7)小野氏の家には、勾玉、鏡などを長い間保管していたが、ある時期岡山市に寄付した。
(8)後刻、岡山市埋蔵文化財センターの安川満氏によれば、小野氏から鏡、巴形銅器、勾玉、倉玉などの寄贈を受けた。それらは、千足古墳から出土したもので現在埋蔵文化財センターに大事に保管しているとのこであった。
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