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2023-07-09

造山古墳陪塚の榊山古墳近辺の畑で出土した石片について-三垣千秋氏インタビュー 2023.5.9.

石片の大きさ:長さ216mm x 幅112mm x 高さ68mm

石片の裏の赤色は、機器分析の結果、弁柄(ベンガラ)であった。

本件に関する精密機器分析の論文のpdfファイル☜ここをクリック

【インタビュー】
1.日時:2023.5.9.
2.場所:榊山古墳の西の三垣千秋氏の畑にて
3.インタビュー:三垣千秋氏 73歳
4.インタビューアー:角谷賢二
5.三垣千秋氏へのインタビューの話:榊山古墳の西にある私の畑にはかつて栗の木、ブドウの木、す桃の木などを植えたりしていた。また、昔は水田としても利用していた。今はブドウ、梨と桃を植え、一部畑にして野菜も作っている。数年前作業しているときにどこから出てきたか定かではないが、ふしぎな石を発見した。どこにでもあるような石だけれど、形が人工的に作られているように思われた。2023年の春ごろ気になって石の裏を見ると赤い色をしていた。朱が塗られているのではないかと思って、重要な石ではないかと感じた。この色は、造山古墳の前方部にある石棺の内側の色と全く同じである。ということは、榊山古墳にもそのような石造物があったのではないかと想像した。明治の終わりごろの榊山古墳の盗掘のときに割られた欠片かもしれない。盗掘された時の財宝は持ち去られたが、割った石片は残したかもしれない。それならば他の石片もあっていいはずであるが、これ以外は見つからなかった。榊山古墳の前方部と考えられるところは、私のお爺さんの時代に南の池を埋めるときに削平され、その土を埋め立てに使用した場所である。そのときそれらの石片は一緒に池に埋められたかもしれない。

インタビューのYouTubeビデオ☚ここをクリック

【追記】本石片は、2023.8.17.に岡山市埋蔵文化財センターに寄贈した。

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