第7回岡山平安文学研究会-講師:原豊二、花谷美紅-2022.6.4.
下記の画像をクリックすると講演のYouTubeビデオを見ることができます。約22分
「第7回 岡山平安文学研究会」
日 時: 2022年 6月4日(土)14時〜16時30分頃
場 所: 国際美術研究所(〒701-1346 岡山市北区津寺130-1)
1 : 自己紹介等
2 : 発表
(1) 原 豊二 (天理大学国文学国語学科教授)
【講演題目】: 「文学史」と源氏物語-方法の模索と今後への期待-
【要旨】:本発表は、源氏物語を軸に「文学史」という概念を捉え直すものである。まず、主に歴史との関係に触れつつ、「文学史」という概念自体がどこまで可能であるかについて考える。次に、上代文学・漢文学がどのように源氏物語に接続し得るか、または、し得ないのかについて考察する。また、敬語表記に着目し、「仮名史」の中での源氏物語の特徴を確認する。さらに、源氏物語内「文学史」としての絵合巻を踏まえつつ、天理図書館所蔵の「無名物語」の調査から『無名草子』は物語作品であることを論じる。余滴として、今後の研究展望についても述べてみたいと思う。
(2)花谷美紅(ノートルダム清心女子大学院・
日本語日本文学専攻博士前期課程修了)
【講演題目】: 岡山県牛窓における神功皇后伝承の研究
【要旨】:2022年6月4日に行われた第7回岡山平安文学研究会において、修士論文の報告を行った。本論は牛窓神社の摂社である五香宮に着目し、「五香宮記録」の翻刻と、近世岡山池田家との関係について論じたものである。また、五香宮の行った民衆への神功皇后伝承の普及についても論じ、牛窓における神功皇后信仰の独自性を考察した。
【語句の説明】:五香宮記録: 『牛窓神社文書』「五香宮記録」は、牛窓神社宮司・岡﨑義弘氏より拝借した複製版による。成立ははっきりと記載されないが、記録自体は貞享三 1686年よりはじまる。藩や奉行所宛ての手紙、その返事などが記録されている
(3)次回:2022.9.10(土)14:00~16:30
代 表:原 豊二
事務局:難波礼子
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