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2023-07-31

国際美術研究所iArtニュース(5)2023.7.31.

国際美術研究所 研究員
アート懇談会メンバー
岡山平安文学研究会
のみなさまへ(CCで配信)

みなさまにはますますご発展のこととお喜び申し上げます。
このところ猛暑が続きますが、いかがお過ごしですか。
今年の5月から7月までの国際美術研究所の活動についてご報告します。
原先生率いる岡山平安文学研究会が活発です。

1.岡山平安文学研究会
(1)講師:原豊二「賀茂真淵著『神楽歌考』の生成と展開─架蔵『神楽歌註本』を軸にして─」-
日 時: 2023年 4月15日(土)14時〜16時30分頃
場 所:「国際美術研究所」(〒701-1346 岡山市北区津寺130-1)
発 表: 原豊二氏(天理大学文学部教授)
題 目: 「賀茂真淵著『神楽歌考』の生成と展開─架蔵『神楽歌註本』を軸にして─」
要 旨: 賀茂真淵(1697-1769)は催馬楽の研究と併せて神楽歌の研究もしており、こうした歌謡に関わる成果も残されている。『賀茂真淵全集(明治版)』と『賀茂真淵全集(昭和前期版)』には、『神楽歌考』ならびに『神遊考』が収載されていて、真淵の『神楽歌』研究の具体的な様相を垣間見ることができる。さて、近年確認できた資料『神楽歌註本』は、活字本『神楽歌考』の稿本のように見え、その初期形態を知る上で貴重な資料である。真淵の場合、その研究の流れとして、作品本文への書入れから始まる注釈的稿本の存在が多く知られており、本資料もそうした側面の強いものであろう。『神楽歌註本』は、真淵による『神楽歌』の本文と注釈であるが、門人である楫取魚彦(1723-1782)の名を含む朱墨による書き入れが多く、この部分の情報量は大変多い。本発表では当該資料の調査報告を行う。

http://iartkasen.com/2023/04/5532/

(2)第11回岡山平安文学研究会-講師:藤原美佳「一条兼良著『伊勢物語愚見抄』の中間体について

日時:2023年7月22日(土)14時〜16時30分頃
場所:「国際美術研究所」(〒701-1346 岡山市北区津寺130-1)
内容: 
1.自己紹介等
2.発表:藤原美佳氏(大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了)
  題名:研究紹介「一条兼良著『伊勢物語愚見抄』の中間本について」
  要旨:今回の研究会では、発表者の新たな研究成果を示す発表ではなく、「研究紹介」として、かつて発表した刈谷市中央図書館蔵本と武井和人氏架蔵本の『伊勢物語愚見抄』の位置付けについて紹介する(木下美佳「刈谷市中央図書館蔵『伊勢物語愚見抄』の位置付け」(『中古文学』82号・2008年12月)/武井和人・木下美佳編『一条兼良自筆伊勢物語愚見抄 影印・翻刻・研究』解題Ⅱ(笠間書院・2011年))。
 室町時代の碩学・一条兼良(一四〇二~一四八一)が著した『伊勢物語』の注釈書『伊勢物語愚見抄』には、奥書から初稿本・再稿本の二種類に大別される。刈谷市中央図書館蔵本と武井和人氏御架蔵本の『伊勢物語愚見抄』は、奥書は初稿本の形でありながら、注釈内容では初稿本の要素が残る一方で再稿本の要素も見られる過渡的本文を有し、いわゆる初稿本とは一線を画す。またこれら二本には細字での注釈が書き込まれており、それら細字書き入れを検討した結果、初稿本から再稿本への途中段階を示すものであると判断できた。
 研究会では、これら二本は「中間本」として位置付けられることを紹介するとともに、発表者の現在の研究課題についても報告する。

http://iartkasen.com/2023/07/5789/

3.造山古墳のミュオグラフィ-岡大シンポジウム 2023.6.4.

 角谷がこのシンポジウムで「ミュオグラフィの最近の動向と造り山古墳への応用」と題して発表しました。
http://iartkasen.com/2023/06/5737/

山陽新聞にも取り上げられました。
https://www.sanyonews.jp/town/cinema/news_detail/1407650
https://www.sanyonews.jp/article/1401481

4.造山古墳陪塚の榊山古墳近辺の畑で出土した石片について 2023.7.10.論文公開

http://iartkasen.com/2023/07/5763/

5.国際美術報は中国の国際画院にて毎月確実に発行しています。
4月号:中国美術家楊允澄故郷四川への心情をこめて絵を描く
http://iartkasen.com/2023/04/5488/
5月号:世界美術館博覧 アメリカ ロシア ドイツ
http://iartkasen.com/2023/05/5597/
6月号:中国美術家
http://iartkasen.com/2023/06/5628/
7月号:世界の芸術展
http://iartkasen.com/2023/07/5750/

以上 角谷



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