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2023-04-15

第10回岡山平安文学研究会-講師:原豊二「賀茂真淵著『神楽歌考』の生成と展開─架蔵『神楽歌註本』を軸にして─」-

「第10回 岡山平安文学研究会」

日 時: 2023年 4月15日(土)14時〜16時30分頃
場 所:「国際美術研究所」(〒701-1346 岡山市北区津寺130-1)
発 表: 原豊二氏(天理大学文学部教授)
題 目: 「賀茂真淵著『神楽歌考』の生成と展開─架蔵『神楽歌註本』を軸にして─」
要 旨: 賀茂真淵(1697-1769)は催馬楽の研究と併せて神楽歌の研究もしており、こうした歌謡に関わる成果も残されている。『賀茂真淵全集(明治版)』と『賀茂真淵全集(昭和前期版)』には、『神楽歌考』ならびに『神遊考』が収載されていて、真淵の『神楽歌』研究の具体的な様相を垣間見ることができる。さて、近年確認できた資料『神楽歌註本』は、活字本『神楽歌考』の稿本のように見え、その初期形態を知る上で貴重な資料である。真淵の場合、その研究の流れとして、作品本文への書入れから始まる注釈的稿本の存在が多く知られており、本資料もそうした側面の強いものであろう。『神楽歌註本』は、真淵による『神楽歌』の本文と注釈であるが、門人である楫取魚彦(1723-1782)の名を含む朱墨による書き入れが多く、この部分の情報量は大変多い。本発表では当該資料の調査報告を行う。
資 料: 未発表のため非公開

「神楽歌」詿本は、原豊二所蔵。

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