定廣好和氏インタビュー(9)- 三笠宮殿下の千足・造山1960年訪問
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造山古墳に関連する言い伝えの事項をインタビューを通じて掘り起こすプロジェクトを進めている。今回は、三笠宮殿下が1960年に千足古墳および造山古墳をご訪問された時の写真が発見された。その写真について定廣好和氏にインタビューを行った。
1.日時:2022.8.19.
2.場所:造山古墳ビジターセンター
3.インタビュー :定廣好和 75歳
4.インタビューアー:角谷賢二 72歳
5.内容
(1)千足古墳の石室の中に三笠宮殿下が入られて視察をされた。その後、造山古墳の前方部にある鐘撞堂の前に御手植えの松を植えられたことを思い出した。それが何年のことだったか鮮明に覚えられていなかった。
(2)伝承を未来に伝えるにはこのようなご訪問の日付を明確にすることは重要なことと思い、山陽新聞社、宮内庁、岡山のオリエント美術館に問い合わせたが、情報は得られなかった。
(3)最後に駄目元のようなつもりで私の父親のアルバムをチェックしたら、びっくり、当時の写真がでてきた。全部で6枚である。
(4)それには明確に昭和35年(1960年)11月24日という父親の自筆でによる記録が残っていた。
「昭和三十五年十一月二十四日 三笠宮造山古墳御見学の際 荒神宮にて」
(5)ここでおもしろいものを発見した。真ん中にある埴輪は、加茂小学校にあったものと非常に似ている。展示してある4枚の陶板、左の埴輪も意味がありそうである。(角谷)
(6)ところで、これらの写真からは当日はギャラリーがたいへん多かったことが伺える。地元の大人から子供まで集まっていた。
(7)次の写真は、後ろ向きではあるが、三笠宮殿下が御手植えの松を植えているところ。
(8)その次の写真は、千足古墳の盗掘坑のところで職員らしき人が安全を確認している。
(9)最後の写真は、三笠宮殿下が盗掘坑からはしごを使って中に入られている。この時に直弧文を三笠宮殿下が直接見ている。
(10)このような時でないときは、石室内には水が満々とたたえられている。
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