第11回岡山平安文学研究会-講師:藤原美佳「一条兼良著『伊勢物語愚見抄』の中間体について
下記画像をクリックするとYouTubeビデオにリンクします。
日時:2023年7月22日(土)14時〜16時30分頃
場所:「国際美術研究所」(〒701-1346 岡山市北区津寺130-1)
内容:
1.自己紹介等
2.発表:藤原美佳氏(大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了)
題名:研究紹介「一条兼良著『伊勢物語愚見抄』の中間本について」
要旨:今回の研究会では、発表者の新たな研究成果を示す発表ではなく、「研究紹介」として、かつて発表した刈谷市中央図書館蔵本と武井和人氏架蔵本の『伊勢物語愚見抄』の位置付けについて紹介する(木下美佳「刈谷市中央図書館蔵『伊勢物語愚見抄』の位置付け」(『中古文学』82号・2008年12月)/武井和人・木下美佳編『一条兼良自筆伊勢物語愚見抄 影印・翻刻・研究』解題Ⅱ(笠間書院・2011年))。
室町時代の碩学・一条兼良(一四〇二~一四八一)が著した『伊勢物語』の注釈書『伊勢物語愚見抄』には、奥書から初稿本・再稿本の二種類に大別される。刈谷市中央図書館蔵本と武井和人氏御架蔵本の『伊勢物語愚見抄』は、奥書は初稿本の形でありながら、注釈内容では初稿本の要素が残る一方で再稿本の要素も見られる過渡的本文を有し、いわゆる初稿本とは一線を画す。またこれら二本には細字での注釈が書き込まれており、それら細字書き入れを検討した結果、初稿本から再稿本への途中段階を示すものであると判断できた。
研究会では、これら二本は「中間本」として位置付けられることを紹介するとともに、発表者の現在の研究課題についても報告する。
発表テキスト:ここをクリックするとpdfファイルが見れます。
兼良筆「伊勢物語愚抄」のコピー:ここをクリックするとpdfファイルがみれます。
3.懇談:2023年冬の「源氏物語の展示」(案)について打ち合わせ
4.主催:原 豊二 事務局:難波礼子
【下記参考資料】藤原美佳(旧姓:木下美佳)分担執筆の本
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